テスラやアップルの株式分割もあり、
一部の株価が急上昇を続けています。
そんな中で、VIX指数が +15.03%の26.41(9/1時点)まで上昇しました。
一般的に、数値が高いほど、投資家が先行きに対して不安を感じているとされるので、
米国株をやる方は知っておいて損はないと思います。
ということで、今回はVIX指数について解説していきたいと思います。
・なぜ恐怖指数と呼ばれるのか
・VIX指数が大きく上がった過去の出来事
・VIX指数の取引
・まとめ
VIX指数とは
ボラティリティ・インデックスの略で、ボラティリティとは「変動」を意味する。
米シカゴのオプション取引所であるCBOEが算出する指標で、米国株価指数S&P500の変動幅を指数化したものだ。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2003/31/news087.html
つまり、VIX指数は「SP500の変動幅、値動きの激しさを表す」と説明できます。
VIX指数は恐怖指数とも言われています。
なぜ恐怖指数と呼ばれるのか
ではなぜVIXが恐怖指数と呼ばれるのか。
株価の変動を表すボラティリティは、一般に2種類ある。
過去の変動がどうだったかを表すのがヒストリカル・ボラティリティ。
そして、現在から将来の変動がどうなるかを表すのが、インプライド・ボラティリティだ。インプライド(暗示)と呼ぶのは、これをオプション取引での値付けから逆算して導き出すからだ。
「オプションの価格はボラティリティを元に価格が算出される。いまオプション取引をしている投資家は、
現在と将来のボラティリティをもとに、取引する価格を算出している」
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2003/31/news087.html
現在から将来の変動が大きくなりそうだと投資家が考えているなら、VIXは高くなります。
逆に変動が小さくなると考えているなら低くなるわけですね。
つまり、VIXが高まれば高まるほど、投資家が変動幅が大きくなると予想をしているということです。
大事なのは投資家の不安感が高まっているということです。
基本的には、市場が暴落するときに高くなります。
VIX指数の平常時は、だいたい10〜20程度です。
20を超えるときは、何かしら景気悪化懸念などで変動が予想されるときが多いです。
そして、30までいくと、連日ニュースで取り上げられるような何かが起き、不安感がかなり高まっているということです。
VIX指数が大きく上がった過去の出来事
- 2008年9月 リーマン・ブラザーズ破綻…42.16
- 2008年10月 リーマンショック…89.53
- 2011年8月 S&Pが米国債を格下げ…47.56
- 2015年8月 中国経済失速懸念…53.29
- 2018年2月 米国景気悪化懸念…50.30
- 2020年3月 新型コロナショック …85.47

なにかしらの危機が起こると、VIX指数が跳ね上がっているのが分かりますね。
VIX指数は今後の値動きの指標の1つとして参考になると思います。
VIX指数の取引
VIX指数はVIX指数自体への投資は行えませんが、
参照するVIXの先物には投資できます。
先物取引のため、毎月期限があり、期限がきたら精算することになるので、
初心者の方には難しいと思います。
僕も先物取引はまだやったことがありません。
まとめ
通常は10~20の間での推移ですが、市場の不安心理が高まると数値が上がっていきます。
S&P500種指数のオプションをもとに算出されるVIX指数は、米国株式市場の先行き不安を表します。
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